"壊れやすい"は本当?ドイツ車に多いDCTミッションの乗り方のコツ!




一昔前のドイツ車は壊れやすいなんていうのは、有名な話かと思います107.png

日本と使用環境が大きく違うドイツ車は、電装系やゴムなどのブッシュ類が日本車と比べ劣化しやすく、それが「壊れやすい」と一括りで広まってしまい、結果的にドイツ車が壊れやすいというイメージを作ってしまったように思います。



ただ、日本車もしっかりとメンテナンスをしないと壊れますし、逆にメンテナンスをしっかりとしていれば、ドイツ車でも長く乗ることが可能です(・ω・)ノ

しかし、そういったメンテナンス云々という問題以外の部分で発生するトラブルが、トランスミッション系のトラブルです(;・∀・)

と言いますのも、日本車に多く採用されているトルコンATと違い、ドイツ車に多く採用されている、もしくはされていたDCTトランスミッションは、乗り方に大きく左右される面が大きいのです(;´∀`)



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DCTとは「デュアル・クラッチ・トランスミッション」の略称で、トルクコンバーター付きのATと違い、クラッチとシフトチェンジというマニュアル車の操作をコンピュータで車側が勝手にしてくれるのがDCTと、ざっくりとした感じですが思っていただければと思います!


もう少しだけ掘り下げると、6速のミッションだとしたら、1、3、5速を担当する変速機と、2、4、6速を担当する変速機があり、1速から2速に変速する際には、1速側のクラッチを切りつつも、2速はすでにつながっているため加速感が途切れずにダイレクトな感覚が得られる、そんなメリットがあります(・ω・)ノ

ドイツ車のスムーズな加速感の正体はこのDCTと言っても過言じゃありません!



ちなみに日本車だと、ランエボに採用されているツインクラッチSSTもDCTですし、R35GT-RにもDCTが採用されています(/・ω・)/


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さて、そんなDCTの乗り方にはちょっとしたコツがありまして、これをしないと、早々にミッションが不調を訴えるなんて事にも、そのコツを一言でいいますと、

「発進をめちゃくちゃ優しくする」

たったこれだけです(*´ω`*)



このDCTのミッションですが、その構造上、発進が苦手です148.png

MT車を運転したことがある方なら分かりやすいのですが、半クラッチの状態をコンピュータが作るので、クリープ現象が発生するまで、若干のタイムラグがあります。

DCTの車が、クリープ現象で進むことを疑似クリープ現象というのですが、これは、車側が半クラッチ状態を作り出して進んでいる状態です。

少し前だとこの疑似クリープが付いていない車両もあるようです107.png



一般的な日本車の感覚でブレーキを離してもすぐには進みださないので、焦っていきなりアクセルを踏むと、急に加速してびっくりするかもしれません(;・∀・)

このアクセルをいきなり踏むのが結構な負荷になるので、気持ち少し早めにブレーキを離して、疑似クリープするのを待って、ゆっくりとアクセルを踏んでいくのが、DCTに優しい乗り方のコツかな、と考えます104.png


BMWのDCTはアクセルをほんの少しだけ踏んだら動き出すので、発進の際にはまず、ほんの少しアクセルを踏んで車が動き出してから、ゆっくりと加速していくという乗り方がDCTに優しいかと思います106.png



そして何より日本特有の交通状況ともいえる「渋滞」。

これがDCTには天敵と言えるほど過酷な状況で、何度も発生するストップ&ゴーは、ミッションを高温にし、クラッチの摩耗も進めてしまうことにもなりかねません(。-`ω-)



また、ジャダーと言って車体がガタガタ揺れる現象も発生しやすく、トルコンATに慣れている方は少し戸惑うかもしれません。

そんな時は、マニュアルモードにして勝手にシフトアップしないようにすると、解消されるとの情報がありますので、DCT搭載車のオーナーの方は試してみてください!



最近はトルコンATの性能が高くなっているので、ドイツ車も採用することが増えています!

そのため、DCTの車両も少しずつですが減ってきていますが、まだまだ乗っている方や、中古車市場には数が多いのも事実です(/・ω・)/



なので乗る機会があれば、アクセル操作を少し意識して乗ると、長く楽しく愛車に乗れるかと思います!!

by tommy_2525 | 2021-11-19 15:54 | トミーモータースブログ | Comments(0)